自然農法でワイン用葡萄の栽培が可能?

ワイン用葡萄を無肥料・無農薬で栽培できないかとの思いから、福岡正信氏の自然農法「わら1本の革命」を読みました。夫が。

以下は、夫の日記です。

前回は、木村秋則氏の「リンゴが教えてくれたこと」を読み、その中で、木村氏は福岡正信氏の本を参考にしたと書かれていましたので、この本にたどり着きました。

木村秋則氏の無肥料・無農薬の栽培はこちらです。https://kirakura.com/miraclegrape/

福岡正信氏とは

愛媛県に生まれ、若い頃は横浜税関植物検査課に勤務して研究に没頭していましたが、急性肺炎を引き起こしたことがきっかけで、生や死について思い悩み、とことん追い詰められ、「この世には何もない」と悟ります。

仕事を辞め、実家のミカン農園を譲り受け、何もせずに放置した結果、ミカンの樹をすべてを枯らしてしまいます。

その後、高知県農場試験場に勤務して、科学農法を指導するかたわら、科学農法と自然農法の対比を8年間行い、終戦を迎え、郷里に帰って農業を再び始め、その後は自然農法一筋で生きます。

自然農法は海外において、砂漠緑化の方法として注目されます。

1988年には、インドのタゴール国際大学学長のラジブ・ガンジー元首相から最高名誉学位を授与、同年、アジアのノーベル賞と称されるフィリピンのマグサイサイ賞「市民による公共奉仕」部門賞を受賞されています。

そして、数々の本を執筆され、2008年に逝去されています。

自然農法「わら1本の革命」とは

自然農法とは、「不耕起」「無肥料」「無農薬」「無除草」を4大原則としています。

目指すものは、楽農です。

ああしたらいいんじゃないか、こうしたらいいんじゃないかと、ありったけの技術を寄せ集めた農法こそ、最高の農法だと思いがちですが、それでは忙しくなるばかり。

一つ一つ削っていって、本当にやらなきゃいけないものは、どれか、という方向でやっていけば、百姓も楽になると説いています。

福岡氏は、田も耕さず、草取りもしない、農薬も肥料も使わなくて、米と麦を毎年連続して作っていたそうです。

農機具もいらない、農薬も肥料もいらない、そして、やり方といえば、ただ稲のあるうちに、稲の頭の上から麦をばらまいて、稲を収穫したときに出来たわらを、その上にふりまいただけです。

それから、出来た麦を刈る5月上旬頃に、麦の頭から籾(もみ:稲の穂からとったままで脱穀していない米)をばらまいて、刈りとった麦の、その麦わらを、長いまま振りまいておくというやり方です。

この稲と麦の「わら」をばらまく農法による収穫量は、他の近代農業を行っている農家より、はるかに上回っていたそうです。これが、「わら1本の革命」の由縁です。

福岡正信氏が勧める果樹の自然農法

天敵を殺さない

病虫害を防ぐために、天敵を殺してはならないと説いています。

農薬で天敵を殺すから、かえって害虫が多くなるということです。

天敵保護のために、面白いことを発見されています。

それは、果樹園内にモリシマアカシヤの樹木を植える方法です。

この樹は、年中休みなく成長し、新芽を出します。

そのためアブラ虫がつき、このアブラ虫を食べる益虫のテントウ虫が繁殖します。このテントウ虫がアブラ虫を食べつくすと、果樹にきて、害虫(ヤノネカイガラ虫やイセリヤカイガラ虫)を食べ、また、モリシマアカシヤに花粉を食べる益虫のダニもいて、害虫となるそのダニも食べてくれるそうです。

このモリシマアカシヤは、樹皮からタンニンがとれ、木材は固く、花はミツバチの源になり、葉は飼料になり、根には根粒菌があって肥料木になり、防風、防虫木になります。

この樹は、4年もすると天井ぐらいの高さになり、8年もしたら電柱柱ぐらいになるそうです。

そうなると伐採できなくなるので、根元の皮をはいで枯らすそうです。

一反に5〜10本ほど植えておいたら、それによって深層の土壌改良にも繋がるようです。

寒い地域ではフサアカシヤがよいそうです。

土壌づくり

クローバー早生を勧めています。

クローバーをまくことで、土壌の表面の30〜40センチの黒土ができ、また、一度まけば、7〜8年は雑草が無くなるそうです。

さらに、ルーサンをまくと、1〜2ヶ月で根がつき、1〜2メートルまでルーサンの根が深く入って土壌改良に役立ってくれすようです。

つまり、クローバーとルーサンを一緒に早生栽培するのが、土壌管理の一番いいやり方と説いています。

まとめ

果樹栽培には、防風、防虫、肥料木にもなるモリシマアカシヤ(寒い地域ではフサアカシヤ)を植え、土壌を改良してくれるクローバーとルーサンの早生栽培を行う。

これが、ワイン用の葡萄栽培を行おうとしている私にとってのハイライトです。

奇跡のリンゴの木村氏もこの本を読まれていますから、クローバーも試したはずですが、青森県でのリンゴ栽培においては、クローバーと同じ豆科である大豆が最も適していたのでしょう。

福岡正信氏は、仮にダニやカイガラ虫が発生した場合は、真夏に1回だけ、200〜400倍以上の薄いマシン油乳剤(日本農林規格(JAS)に定める有機農産物の栽培で使用可能な農薬)をかけることぐらいは仕方ないと説いています。

これ以上の農薬は一切不要で、仮に病虫害になったとしても、結果として収量はさほど変わらず、農薬をまかないことにより、不要な労働も無くなり、不要な費用も無くなります。

まさに、楽農を目指すこと、これが重要ですね!

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